History
シャトー・ラフィットの起源とセギュール家
ラフィットという名が歴史に登場するのは、 1234年、ポイヤック北部のヴェルトゥイユ修道院長を務めていたゴンボード・ド・ラフィットからですが、中世の領地名として使用されるようになるのは14世紀になってからです。ラフィットという名称は、ガスコン語で「小高い丘」を意味する「La Hite (ラ・イット)」に由来します。古くからこの地にはブドウ畑が存在していたと考えられていますが、銘醸ワインの造り手としての評価が高まるのは、17世紀、セギュール家によってブドウ畑が整備されてからでした。ジャック・ド・セギュールこそ、1670年代から1680年代初頭にかけて、畑整備に尽力した人物であると伝えられています。1695年、ジャック・ド・セギュールの息子にあたるアレキサンドルは、シャトー・ラトゥールの後継者であった女性と結婚し、ニコラ・アレキサンドル・ド・セギュールをもうけました。ラフィットとラトゥール、これらふたつの領地は統合され、ここに偉大なワイン...